とっても大事な「呼吸」の話

呼吸とスタイルの関係

前回の記事で、

本物の骨盤矯正ではお腹の施術をすることに触れましたが

その理由の一つに今回のテーマである

「呼吸」があります。

 

 

どんな呼吸がからだに良い?

 

皆さんは、「正しい呼吸」と聞くと

「腹式呼吸が体に良いんでしょ」と想像する方も多いのではないでしょうか。

 

本などで、「リラックスには腹式呼吸がオススメ」というような言葉をよく目にします。

 

ヨガのレッスンなどでも、終盤に横になって目を閉じて

腹式呼吸をした、という経験がある方もいらっしゃると思います。

 

「腹式呼吸のやり方」を想像してみてください。

 

ほとんどの方が、「息を吸ったときにお腹を膨らませる」

と習ったのではないでしょうか。

 

私は今のようにからだについて詳しく学ぶ前からずっと不思議に思ってたのですが、

 

息を吸ったときにお腹をプクーっと膨らませると、

逆にからだが緊張しませんか?

 

 

腹式呼吸でリラックスする原理としては、自律神経の働きを利用します。

 

皆さんも聞いたことがあると思いますが

お仕事のときなどやる気を出さなきゃいけないときは交感神経が優位になり、

リラックスしているときには副交感神経が優位になります。

 

この神経の切り替えは、普段無意識の内にからだがしてくれているのですが

 

呼吸である程度意識的に切り替えることができるのです。

 

ここからは私の予想も含めた話になってくるのですが、

 

「腹式呼吸」という言葉のイメージが先行してしまって、

=「お腹を膨らます」と指導している先生が多いのかもしれません。

 

本来、深い(長い)ゆっくりとした呼吸をすることによって副交感神経を優位にし、

余計な力が抜けてリラックスできるのですが

この深い呼吸をするには

横隔膜」の働きが重要になります。

(しゃっくりのときに痙攣してるあの筋肉ですね)

 

この横隔膜はざっくりいうと

胸とお腹の境目にドームのようにある筋肉で、

息を吸うときに下がって胸のスペースをひろげ、

息を吐くときに上がって元の位置に戻ります。

 

これ、イメージしづらい方も多いかもしれません。

たまに同業者でも逆に認識している人がいます。

 

まあ何が言いたいのかと申しますと

 

 息を吸い込んでいるのは肺なんですよ。

(当たり前ですが(^_^;)

 

なので本来なら

「深呼吸」=「腹式呼吸」=「お腹を膨らます」???

なはずなのですが、

なぜかその指導の仕方が主流になっているのが現状です。

 

正しい意味での「腹式呼吸」は

決してお腹を膨らませることが目的ではなく、

「横隔膜を意識した呼吸」なんですよね…

 

ここで注意しておきたいのが、

腹式呼吸でお腹が膨らむこと自体は間違いではありません。

確かに息を吸って横隔膜が下がるとお腹は膨らみます。

(赤ちゃんの呼吸が特にそうですね)

 

ですが あくまでもお腹を膨らますのが目的ではなく

横隔膜が動くことで肺が膨らみやすくしているのです。

 

ここから先は少し難しい話になってしましますので

腹式呼吸についてはこの辺りで終わります。

 

 

ここまで読んで、

「じゃあ胸式呼吸が正しいの?」と思った方も多いかと思います。

 

ですが胸式と腹式、どちらが正しい・間違ってるという話ではなく、

一番良いのは切り替えられることではないでしょうか。

 

 

 

さて、前置きがだいぶ長くなりましたが

ここからが骨盤矯正と正しい呼吸の関係についてのお話です。

 

先ほども申し上げました通り、

息を吸い込んでいるのは肺です。肺があるのは当然胸ですね。

なので、息を吸ったときには肋骨が持ち上がって胸郭(胸のスペース)が広がる呼吸を

ここでは便宜上「正しい呼吸」とさせていただきます。

(上で正しい・間違ってるではないと言いながらこの表現はどうかとも思いますが^^;

普段の指導内容の関係でこう呼ばせていただきます。)

 

 

この胸を引き上げるような呼吸法が意外と難しいのですが、

その原因のとしては姿勢の悪さや筋力不足、下着のしめつけなどがあります。

 

関連記事 あなたの胸は大丈夫?下着えらびとぽっこりお腹の関係

 

難しいからといってやらないでいると、胸郭が狭い状態が続き、

行き場の無い内臓は下へ下へと下がるしかありません。

 

そうして下腹ぽっこりお腹の完成です。

 

前回の記事で、内臓の位置や呼吸法が改善しなければ

いくら骨盤矯正しても元の状態に戻ってしまうとお話ししました。

 

内臓が下がっていればそれを受けとめるためにまた広がるということですね。

 

逆に言えば、

意識して胸郭が広がるような呼吸をしていれば

 

胸の位置が上がり

 

くびれができやすくなります。

 

下腹ぽっこりも解消され

 

骨盤の上の方のひらきも改善されます。

 

いいことづくめですね。

 

今までお腹を膨らませる呼吸を一生懸命してきた方はさらに難しいのですが、

ここで私が述べた内容をイメージできる方は

骨盤矯正でスタイルに変化が出やすい方です。

 

読んでもいまいちピンとこなかった方も、

直接話を聞いたほうが理解しやすいと思いますので

 

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